40歳から74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者や予備群と考えられています。 該当者数では約940万人、予備群者数で約1,020万人、合計1、960万人もメタボリックシンドロームと推定されています。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪蓄積、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧症などの動脈硬化危険因子が同一の患者に重複して存在している状態を言います。
内臓脂肪の蓄積により、脂肪細胞から色々なホルモンが分泌され、それが引き金になって高血糖、脂質異常、高血圧に発展し動脈硬化の原因になり、メタボリックシンドロームに進展します。
動脈硬化は、心筋梗塞、脳梗塞や糖尿病合併症などの生死にかかわる病気や、失明の原因ともなります。
メタボリックシンドロームの危険因子一つ一つは影響が少なくても、危険因子が重複することにより心筋梗塞、脳梗塞になる危険性が30倍以上も高くなってしまいます。
そしてその危険因子は「肥満」、「高血圧」、「高血糖」、「脂質異常症(高脂血症)」の4つで、これらが重なった状態を「死の四重奏」と呼ばれています。
●ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」とし
1. 血清脂質異常
トリグリセリド値 150mg/dl以上
またはHDLコレステロール値 40mg/dl未満
2. 血圧高値
収縮期血圧 130mmHg以上
または拡張期血圧 85mmHg以上
3. 高血糖
空腹時血糖値110mg/dl以上
以上の3項目のうち2つ以上に該当する場合をメタボリックシンドロームと診断します。
尚、特定健診で行われる診断基準よりも空腹時血糖値、BMI値の診断基準が若干緩く設定されています。
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特定健診とメタボリックシンドローム予防http://www.me-ta-bo.com/