私たちが食事をすると、血液中のブドウ糖の量が一時的に増えます。
ブドウ糖は血液の流れにのって、体の隅々まで行き渡り細胞に取り込まれて、エネルギーとして消費されたり、肝臓や脂肪細胞に蓄えられたりします。
血液中のブドウ糖を筋肉細胞や脳細胞に渡し、量をコントロールする役目をするのが「インスリン」と言うホルモンです。
健康な状態の人ではすい臓から分泌されるホルモン「インスリン」の力で血液中のブドウ糖の量を常に一定量に保っています。
糖尿病は血液中のブドウ糖が過剰な状態(高血糖)になった状態を言います。 糖尿病になると「インスリン」が分泌されなくなり、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなります。
又、肝臓や筋肉細胞がインスリンに対して感受性が低くなったり(インスリン抵抗性)して、その結果、細胞内にブドウ糖が取り込まれる量が少なくなったりします。
そうなると細胞に取り込まれなかったブドウ糖が血液中にあふれてしまいます。
厚生労働省「平成14年度糖尿病実態調査報告」
糖尿病性網膜症・白内障 --> 重症になると失明する
腎臓障害 --> 蛋白尿・むくみ・尿毒症を引き起こす
神経障害 --> 神経痛・手足のしびれ・インポテンツ
動脈硬化 --> 狭心症・心筋梗塞・脳卒中・脳血栓症・壊疽(えそ)
などの症状が表れます。
糖尿病にはいくつかのタイプがありますが代表的なのは
すい臓のランゲルハンス島と言う場所のβ細胞が破壊されて、インスリンの分泌が止まってしまい起こります。 子供の頃から始まることが多く、以前は小児糖尿病とも呼ばれています。
インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、インスリン抵抗性によって起こるものがあります。 生活習慣に起因することが多く、糖尿病の95%以上がこのタイプになります。
2型糖尿病も進行すると、最終的には1型糖尿病と同じように、インスリンの分泌が止まってしまいます。
遺伝子異常、肝臓、すい臓の病気、感染症などが原因で起こる糖尿病や、妊娠中に起こる妊娠糖尿病があります。
糖尿病の判定基準は空腹時血糖とブドウ糖負荷2時間値により判定されます。
1型糖尿病の場合はインスリン注射を行い、足りない分のインスリンを補い、血糖値を下げる必要があります。
2型糖尿病の場合は食事療法や運動療法、薬物療法で血糖値を下げる方法がとられます。
糖尿病の最大の原因は肥満にあり、肥満の人ほど糖尿病にかかりやすいと言うことが判っています。 食事療法は医師の指導の下に行われるのが最良の方法です。
仕事がとても忙しくて、なかなか病院に行くことが出来ない人にお勧めなのが、糖尿病郵送検診キット
です。
キットに入っている採血道具の針で指先を刺して、にじみ出た血液を紙に塗るだけの作業で血液中のヘモグロビン量を測り糖尿病の進行状況、血糖値を調べることができます。
メタボの予防や特定健診の検査項目ですから、是非知っておきたい項目です。
実際に試してみたい方は下のリンクからどうぞ。
自宅でできる糖尿病郵送検診キット
糖尿病と診断されたら、自分の生活に即したエネルギー量を知る必要があります。
目安として次の計算式からエネルギー消費量を求めることが出来ます。
総エネルギー量= 標準体重(Kg) × 仕事別消費カロリー(Kcal)
労働の種類 | 仕事別消費カロリー |
事務職・主婦 | 25~30Kcal |
中程度(製造、販売)の労働 | 30~35Kcal |
重労働(農、魚業、建築) | 35Kcal |
たとえば体重60Kgの事務職の人の一日の総エネルギー量は
総エネルギー量= 60(kg) × 25(Kcal)
答えは 1500Kcal になります。
▲上に戻る
特定健診とメタボリックシンドローム予防http://www.me-ta-bo.com/