1919年、米国のメランビーが日光を遮った部屋で犬を飼育すると「くる病」になることを示し、たらの肝油を与えると治ることを証明しました。
その後米国のマッカラムがたらの肝油から「くる病」予防の因子を見つけ、ビタミンDと命名しました。
ビタミンD2は植物内に存在するエルゴステロールから生成され、ビタミンD3は動物内に存在する7-デヒドロコレステロールから生成されます。
人の皮膚には7-デヒドロコレステロールと言うプロビタミンD3(ビタミンになる前の状態)が存在し、紫外線に当たることによりビタミンD3に変化します。
通常、若い人で10分程度、年配の方で20分程度の時間、太陽の光を浴びることにより1日に必要な量のビタミンDは生成されます。
◎小腸からのリンやカルシウムの吸収を促進する。
◎体内のカルシウムが不足すると骨からカルシウムを溶け出させる。
◎血液中のカルシウムを骨に沈着させ、骨の形成を助ける。
◎骨粗鬆症の治療
◎ガンの予防
◎動脈硬化、狭心症
◎くる病
◎骨軟化症
成人における一日の上限量は50μgです。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2010年版
◎骨軟化症
◎骨粗鬆症
◎骨関節炎
◎免疫機能の低下
◎発ガンリスクの増加
血液中のカルシウム濃度が上昇し、腎臓にカルシウムが溜まる。
多く含まれる食品名 | 必要量 | 多く含まれる食品名 | 必要量 |
あんこう・きも | 4.5g | しろさけ | 15.6g |
イクラ | 11.4g | すじこ | 10.6g |
かわはぎ | 11.6g | べにざけ | 15.2g |
にしん | 22.7g | さんま | 26.3g |
うなぎ | 27.8g | まがれい | 38.5g |
まさば | 45.5g | まいわし | 50.0g |
すずき | 50.0g | ぼら | 50.0g |
きくらげ・乾 | 1.1g | しいたけ・乾 | 29.8g |
まいたけ・乾 | 34.2g | まつたけ | 138.9g |
外食が多い方は、必要と判っていても必要な栄養素がとれなかったり、必要な量を食べられなかったりします。 そういう方にはサプリメントからの摂取がお勧めです。
骨粗鬆症の予防や骨の密度を高くするにはビタミンDが必要です。
ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を助け、血液中のカルシウムを骨に運び、摂取したカルシウムを効率良く利用する働きをします。
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